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📖 「才色兼備」の意味
才色兼備(さいしょくけんび)は、優れた才能・知識と美しい容姿の両方を兼ね備えていることを表す四字熟語です。基本的に女性に対して使われる最高の褒め言葉として知られています。
- 才:才能、知恵、教養
- 色:容姿、美貌
- 兼備:両方を兼ね備える
🏛️ 「才色兼備」の由来と歴史的背景
「才色兼備」の由来は中国の古典にまで遡ります。『才』は才能や知恵を、『色』は容姿や美貌を表し、『兼備』は両方を兼ね備えることを意味する漢字の組み合わせから生まれました。
ただし、特定の故事や歴史上の人物が作った言葉ではなく、いくつかの漢字が合わさって自然に形成された四字熟語とされています。
古くは「さいしきけんび」と読まれることもあり、古来より勉学や教養に優れ、外見も整っている女性に対する最高の賛辞として使われてきました。歴史上では、細川ガラシャなどが「才色兼備」と評された人物として知られています。
💬 「才色兼備」の現代における使い方と例文
現代では主に以下のような場面で使用されます:
使用場面
- 結婚式のスピーチ(新婦を称賛する際)
- ビジネスシーンでの女性への敬意を表す表現
- 学業と容姿の両方に優れた女性を評する時
- 女優や著名人を紹介する際
注意点
- 女性専用の表現:男性には使わない
- 男性には「文武両道」や「智勇兼備」を使用
- 基本的に褒め言葉ですが、使い方によっては外見重視と受け取られる可能性もあるため、状況に注意
📝 例文
- 彼女は才色兼備の科学者だ。
- 私が所属している部署の部長は、才色兼備という言葉がぴったりな女性です。
- ミス東大は才色兼備の代表的存在だ。
- 才色兼備な彼女は私には高嶺の花です。
- 彼女は頭も良くて見た目も美しく、まさに才色兼備だ。
- 成績優秀で美人な女性は才色兼備と言っても過言ではない。
- 歴史の教科書に載っている女性たちは、才色兼備な人が多い。
🔄 「才色兼備」の対義語と類語
🔄 類義語
| 四字熟語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 秀外恵中 | しゅうがいけいちゅう | 外見が優れ内面も知性的 |
| 才貌両全 | さいぼうりょうぜん | 才能と容貌を兼ね備えている |
| 花も実もある | はなもみもある | 外見も実質も備わっている |
その他の関連語
- 才媛(さいえん):学問や才知に優れた女性
- 容姿端麗(ようしたんれい):容姿が整って美しいこと(才能への言及なし)
- 眉目秀麗(びもくしゅうれい):顔立ちが整って美しいこと
⚖️ 対義語
才色兼備の対義語は、厳密には存在しません。
反対の意味を表すとすれば:
- 「取り柄が何もない」
- 「長所がひとつしかない」
- 「見た目も能力も平凡」
といった概念になりますが、これらを表す特定の四字熟語はありません。
参考として挙げられるのは:
- 天は二物を与えず(てんはにぶつをあたえず):神様は一人に複数の優れた才能を与えない、という意味の慣用句
🌍 「才色兼備」の英語表現
「才色兼備」を英語で表現する場合、以下のような言い方があります:
直訳的な表現
- She is gifted with both brains and beauty.
(彼女は才色兼備だ) - She has both intelligence and beauty.
(彼女は知性と美貌の両方を持っている)
自然な英語表現
- She’s a beauty with brains.
(彼女は頭脳を備えた美人だ) - She is both beautiful and talented.
(彼女は美しくて才能がある) - She is both bright and beautiful.
(彼女は聡明で美しい) - Beauty and talent rolled into one.
(美しさと才能を一つに兼ね備えた) - A beautiful and intelligent woman/lady.
(美しく知的な女性)
「才色兼備」は日本文化において、女性への最高の賛辞として長く使われてきた表現であり、現代でも結婚式やビジネスシーン、メディアなど様々な場面で使用される、格調高い四字熟語です。
