心に響くフォークデュオ｜ハンバートハンバートの魅力とおすすめの名曲10選

「おなじ話」は、ハンバートハンバートを語る上で欠かせない代表曲。
恋人や夫婦の何気ない日常会話を切り取ったような歌詞が印象的で、「同じことを繰り返すやり取り」が微笑ましくもリアルに描かれています。夫婦デュオである二人が歌うことで、歌詞に説得力が増し、聴く人の心に強く響きます。結婚式やカップルの記念日ソングとして選ばれることも多く、幅広い層に支持されています。

人間関係の微妙な距離感や不安を「虎」という存在に置き換えたユーモラスな楽曲。
歌詞にはちょっとした不安や怖さが描かれますが、それをコミカルに表現することで、聴き手をクスッと笑わせながら共感を呼びます。ライブで演奏されると特に盛り上がり、観客の笑い声が自然と湧き上がるのも特徴です。シリアスとユーモアのバランスが絶妙で、「聴くと元気になれる一曲」として愛されています。

ドラマ『僕の姉ちゃん』のオープニングテーマとして書き下ろされた楽曲。恋愛の顛末をユーモアいっぱいに描き、作者がドラマの主人公になりきって制作したという背景があります。達観しつつも温かい歌詞が夫婦ならではのハーモニーにのって心に響きます。人間関係に疲れた夜や肩の力を抜きたいときに聴くのがおすすめです。

片思いの切なさを描いた楽曲で、電話をかけても留守番電話、知らない声が応答するという具体的なシチュエーションが印象的です。アルバム『FOLK』]に収録されており、王道ラブソングのようでいて実は深読みさせる内容となっています。相手の横顔しか知らないという距離感が、届かない恋心を象徴的に表現しています。用もないのに電話をかけてしまう心境や、5回ベルが鳴った後の絶望感を丁寧に描写した、ハンバートハンバートらしい繊細な楽曲です。

ハンバートハンバートの素直な気持ちを歌った楽曲として多くのファンに愛されています。「僕はこんなバンドを長いこと待っていたんだ」という歌詞は、多くのリスナーの心に響く名フレーズです。昔の香りがする素敵なバンドへの憧憬と、ようやく出会えた喜びを表現しています。アルバムのラストを飾ることが多く、聴き終わった後に温かな余韻を残してくれます。シンプルながらも深い感動を与える、ハンバートハンバートの魅力が凝縮された一曲です。

婉曲的な表現の中で、意味を理解するとのしかかってくる重たい現実を描いています。「夜に隠れたいと思っても、夜は来ない」という歌詞が印象的で、白夜という自然現象を心境に重ね合わせた詩的な表現が秀逸です。恨みと恋の気持ちが表裏一体であることを示唆しており、複雑な人間関係や感情の機微を繊細に描写した名曲として多くのファンに支持されています。

男女の別れを描いた初期の代表曲。現在のハンバートハンバートが多く手がける別れやコンプレックスをテーマとした楽曲の原型とも言える作品です。シンプルながらも心に響くメロディーと、等身大の言葉で綴られた歌詞が印象的です。デビュー当時から変わらない彼らの音楽性の核となる部分が表現されており、ハンバートハンバートの原点を知る上で欠かせない楽曲として位置づけられています。

小田急電鉄のCMソングとして親しまれた楽曲です。駅のホームで大切な人を待ちながら、心細さがありつつも、もうすぐ会える期待に胸をふくらませる心境を歌っています。待ち時間さえも愛おしくなるようなひたむきな思いが表現されており、誰かを心待ちにする少し切ない時間を美しく描写しています。通勤や通学で電車を利用する多くの人に愛され続けており、日常の中の特別な瞬間を切り取った名曲です。

自身の内面にあるコンプレックスや言葉にならないもどかしい感情を歌っています。理想と現実のはざまで揺れる主人公の切ない心情が、アコースティックギターの温かい音色にのせて丁寧に描かれています。2014年のリリースから10年のときを経て、2024年公開の映画の主題歌に起用されたことでも話題となりました。監督が物語の着想を本作から得たというエピソードも印象的で、楽曲の持つ普遍的な魅力を物語っています。

ちょっと弱いお兄ちゃんのことを歌った心温まる楽曲。何をするにも少しゆっくりで、弟に負けてしまうところもある一見頼りないお兄ちゃんですが、弟はそんな兄の誰にも負けないかっこいいところを知っていて心から尊敬しています。弱いところは自分が助けるから、これからもがんばってねという愛情あふれるエールが込められています。家族愛をテーマにした温かな楽曲で、大切な人を思い浮かべながら聴きたい一曲です。